次節横浜F・マリノス戦(4日、ニッパツ)へ向けて熊本でミニ合宿中の北海道コンサドーレ札幌は1日、熊本・大津町内のグラウンドで、非公開の紅白戦などを行った。

 これまで数々のタイトルを手にしてきた名門相手に、札幌はリーグ戦通算0勝1分け9敗と分が悪い。公式戦勝利は97年と12年ナビスコ杯の2度あり、会場はいずれもニッパツ三ツ沢球技場だった。12年の試合に先発出場した札幌DF上原慎也(30)は、前半途中に左足を痛めて途中交代。「ナビスコ杯ということで、リーグ戦とは出るメンバーが違ったりもしたけれど、いい雰囲気のスタジアムという印象だった。楽しくやれたら」。ベンチで見つめた金星の瞬間を、忘れてはいない。

 前節の仙台戦は、試合終了間際の後半43分、MFマセードに代わって途中出場した。「スタメンで出たい気持ちはあるけど、チーム状況や事情もある。どういうタイミングでも出番が来たら、その期待に応えたい」。昨季、後半の攻撃オプションとして存在感を見せた名脇役が、今度はピッチ上で、5年前の大物食いを再現する。【中島宙恵】