北海道コンサドーレ札幌は、ヴィッセル神戸に1-2で痛恨の逆転負け。立ち上がりの前半3分、FWジュリーニョのゴールで先制したが、同ロスタイムに追い付かれ、試合終了直前の後半45分に勝ち越しを許した。5本のシュートを放ちながら、決めきれなかったエースFW都倉賢(30)は「僕自身、決定的なチャンスで決められず、負けに直結したことに責任を感じている」。厳しい言葉で、自分を責めた。

 フィジカルを生かした思い切りの良さが、すっかり影を潜めている。同点で迎えた後半4分、GKと1対1の決定機で狙った左足シュートは中途半端に終わり、同17分、左コーナーキック(CK)に合わせたヘディングシュートは、枠を捉えられず。フリーキック(FK)の好機を得た同37分には、DF福森が上げた絶妙なクロスボールを決めきれず、思わずゴールポストに怒りをぶつけた。「攻撃の出来は良かったけど、いかんせん、僕が決めないと…」。言葉の端々に、苦悩がにじんだ。

 チームは4試合ぶりの得点も、4連敗。今日5日からは3連休で、17日の次節まで試合がない。四方田監督は「痛い敗戦だったが、下を向かずに次の試合に臨みたい」と先を見据えた。【中島宙恵】