道リーグを優勝、地域リーグを勝ち上がればJFLに参入。そこからJ3に上がるには、勝利のほかにJリーグ基準をクリアするスタジアム整備など、ハード面の問題もある。

 藤川氏 イメージはJ1最低基準の1万5000人のサッカー専用スタジアム。柏のようにピッチとスタンドが近い、一体感の感じられる会場が理想。まだ構想だが、地域全体を盛り上げて行政を動かしたい。

 来年1月には帯広に株式会社を設立。2月には新チームが始動する。選手は当面地元企業で働きながらの練習参加となるが、現在週2日のトレーニングを5日に増やす。練習後に収穫の手伝いをするなど、十勝に根ざすクラブが理想型だ。

 藤川氏 十勝は農作物がおいしいし空気もいい。スポーツフィールドが生まれれば怖いものはない。地元に愛されるクラブを作りたい。将来はバルセロナ(スペイン)のように、どんな競技でも運営するヨーロッパ型の総合クラブに発展させる。【取材・構成=中島洋尚】

 ◆藤川孝幸(ふじかわ・たかゆき)1962年(昭37)10月10日、横浜市生まれ。横浜商工高1年で読売ユース入団、卒業後に読売クラブ。92年ベストGK賞受賞。V川崎ではJリーグ、天皇杯など制覇。95年の現役引退後はV川崎、神戸、仙台、福岡などでGKコーチ、C大阪でコーチ、東海リーグ静岡FC監督などを務め、09年にS級ライセンス取得。バルセロナ(スペイン)やバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)でのコーチ留学経験もある。

 ◆リーフラス 子ども向けスポーツスクールの運営および運営受託を中心に、全国で事業を展開。会員数約4万5000人は同事業で国内最大規模。サッカーのほか、野球、バスケットボール、テニス、空手、陸上、剣道、バレーボールなども手がける。道内ではフットサルのエスポラーダ北海道とも提携。01年創業。従業員約650人。資本金1億円。16年4月期の売上高は約47億8000万円。伊藤清隆社長。