前節まで6位のJ2東京ヴェルディが、後半に途中出場したFWドウグラス・ヴィエイラ(29)が2分間で2発決めて、同3位の名古屋グランパスに逆転勝ちし、4戦ぶりの白星を挙げた。

 前半、先制したのは名古屋だった。ボールを巧みに回して主導権を握ると、左サイドから右サイドへパスを展開。同15分、FWシモビッチのパスを受けたFW杉森考起(20)が豪快に蹴りこみ、今季初ゴールを決めた。その後も名古屋が、ボールを圧倒的に支配した。

 一方、東京Vは前半41分の決定機が、オフサイドの判定でノーゴールとされるなど、劣勢を強いられたが、後半6分に途中出場したヴィエイラが同20分、FWアラン・ピニェイロの右クロスを頭でたたき込み同点とすると、同22分には右後方からのパスを左足でトラップし、ゴールにたたき込んだ。

 名古屋は後半26分に、元日本代表FW佐藤寿人(35)を投入も、不発に終わり2連敗。この日、コンディション不良で欠場した、元日本代表GK楢崎正剛に代わってゴールマウスを守り、名古屋でのデビューを果たした渋谷飛翔(22)だったが、ほろ苦いデビューとなった。