セレッソ大阪が後半ロスタイムのPKで同点に追いつき、勝ち点1をもぎ取った。0-1の敗色濃厚な展開の中、ゴール前の混戦で清水エスパルスがハンドの反則。途中出場のMF清武弘嗣(27)がきっちりゴール左に決めた。

 清水が、一瞬の隙を突いて先制した。開始直後の前半3分。スローインからMFチアゴ・アウベス(24)がダイレクトでゴール前に上げ、FW鄭大世(33)が頭で合わせた。鮮やかな速攻劇だった。

 リーグ戦4連勝中のC大阪には、痛い失点となった。守備の要の1人、MFソウザ(29)が累積警告で出場停止。の右太もも裏の違和感で4日の新潟戦を欠場したMF清武もベンチスタートと、メンバーを入れ替えて臨んだ。尹晶煥監督(44)は前日の練習後、「想像以上にうまくいけている。順位はおいておいて、今の流れが大事。継続していくことが大事」と話していた。

 リーグ戦5連勝、12年ぶりの首位はならなかったが、負けなかったことが大きかった。