J1リーグ・ガンバ大阪戦(1日、ユアスタ)で負傷退場していたベガルタ仙台DF永戸勝也(22)が4日、右足外くるぶしの脱臼骨折と内くるぶしの靱帯(じんたい)損傷で全治6カ月と診断。3日に仙台市内で手術を受けていた。今季出場は絶望的となった。大卒新人の永戸は、開幕からリーグ戦全17試合に出場し、左ウイングバック(WB)の不動のレギュラーとして活躍。チームトップタイの3アシストを決め、攻撃の軸となっている。

 渡辺晋監督(43)は「本人にとっても、我々にとっても痛い」と、ゴールデンルーキーを襲った悲劇を悔しがった。トレーナーには「先のある選手。将来、日の丸をつけるぐらいの逸材。慌てずに完治させてほしい」と伝えたという。4日の練習では左WBにMF中野嘉大(24)らが入り、今後の戦いに構えた。

 負傷者が相次いでいる。G大阪戦で脳振とうで途中退場したFWクリスラン(25)は、8日のヴィッセル神戸戦に間に合うかは今後の状態次第。さらにMF奥埜博亮(27)は、2日のJ2モンテディオ山形との練習試合で左太ももを打撲し、神戸戦は欠場する。指揮官は「これも1つの試練だが、雰囲気は暗くないし、選手もスタッフも顔を上げてやっている」と前を向いた。【秋吉裕介】