ジュビロ磐田DF桜内渚(27)が5日、11年ぶりの5連勝へフル回転を誓った。磐田ゆめりあサッカー場で、次節ホーム・ヴァンフォーレ甲府戦(8日、ヤマハ)に向けて約2時間の調整に励むと「まずは、無失点に抑えること。そして、サイドで起点を作って攻撃にも厚みを持たせたい。次もやることは変わらない」と、勝利のために自身が果たすべき役割に集中した。

 前節アウェー新潟戦では、待望の今季初得点をマークした。1-0の後半9分、左クロスのこぼれ球を右足ボレーで決めた。桜内は「目に見える結果でチームに貢献できたことで、やっぱり気分も良い。乗っていけると思う」。この日のシュート練習でも、クロスから何度もネットを揺らすなど好調ぶりを印象づけた。

 5月7日に敵地で行われた前回対戦では、甲府の堅守を崩せずに0-0に終わった。同一戦と同じ右MFでの先発が有力で「外から入っていけば相手(のマーク)も付きにくい。枚数を増やせばチャンスも多くなる」と、イメージを膨らませる。「5連勝?」の問いかけにも「狙っていきます」と、頼もしい言葉を並べた桜内。5連勝でリーグ後半戦のスタートを切るべく、攻守で走りまくる。【前田和哉】