ヴィッセル神戸に新加入した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(32)が7日、神戸市内での練習に初参加し、いきなり代名詞である左足の強烈シュートを見せた。前日6日に来日したばかりで、軽めのメニューを早速フル消化。デビュー予定の29日ホーム大宮アルディージャ戦に向けて、状態を高めていく。今日8日のホーム・ベガルタ仙台戦では、サポーターに向けてあいさつする予定だ。

 素早く豪快な振りに周囲がどよめいた。練習最後のメニューとなるミニゲームでポドルスキが見せた。伝家の宝刀の左足シュートは驚異的な速さで枠内に飛んだ。プロ4年目のGK吉丸が思わず目を閉じてしまうほど。GK正面で止められてしまったが、スタッフ、選手、報道陣、サポーターから「おおーっ」と声が上がった。

 好セーブとなった吉丸は「すごかった。速くて見えない。気が付いたら手に当たっていた。経験したことない速さ」とビックリ。世界的ストライカーは技術の高さも存分に発揮した。ミニゲームでいきなり3アシスト。ドンピシャの右クロスを上げたりMF藤田とワンツーで崩したり、初日から連係の良さもうかがわせた。ポドルスキは「楽しい気分でやれた。いい気分。これを続けていきたい」と手応えを得た様子だった。

 練習前には仲間にあいさつした。「みんなと会えてピッチに立ててうれしい。みんなと何かを成し遂げられたらうれしい」。現在11位と苦しんでいるネルシーニョ監督は「経験もあるし彼の経験をチームに出していってくれると思っている」。デビュー予定は29日大宮戦。本人は待ち切れない様子で「試合に向けてやっていきたい」と気合を込めた。【小杉舞】