松本山雅の反町康治監督(53)は、選手、監督として在籍した古巣の湘南ベルマーレに逆転負けした。会見では「10位あたりをさまよっているチームと、トップを走っているチームの差は、皆さん、見てよく分かったなと思って…明日の記事に書いてほしい。これが我々の実力だと、残念ながら思うしかない」と悔しさを吐露した。

 敗因については「ブーイングされてもおかしくないサッカーを、特に前半は見せた。後半、向こうもらしさが消えたし、我々が発奮したか分からないが、サッカーらしいサッカーが見えたが、サッカーはその時、もう遅い。湘南は簡単にひっくり返させてくれない」と、前半の戦いぶりに苦言を呈した。

 さらに「上の方と試合をするのに、どう猛果敢さがないといけないが、どう猛さがあったのは向こう。逆にビビッてしまった。ハーフタイムに話して、少しどう猛になりましたけど、おりを突き破る気持ちがない。ビビッちゃってパスして、はい成功したら次に任せる…逃げて、逃げて。私たちは楽しくない」と選手の気持ちの弱さを指摘した。

 自身の監督時代にコーチだった、湘南の曹貴裁監督(48)と試合後に交わした会話を引き合いに「曹はラッキーと言ったが、力の差。ラッキーでやられるということは相当、力の差がある。ネガティブになって、逃げて逃げてミスするのは、サッカープレイヤーとして悲しい」と失望をあらわにした。【村上幸将】