FC岐阜DF青木翼(23)が、水戸ホーリーホック戦の終了間際に、値千金の決勝弾を決めた。

 水戸に開始早々に先制弾を決められ、後半にオウンゴールで追いつき、迎えた45分。青木は、DFのクリアを拾ったFW風間宏矢が上げた左クロスを、頭でねじ込んだ。ゴール裏の岐阜サポーターが上げる、熱狂的な歓喜の声と大きく振られる旗に、ガッツポーズで応えた。

 試合後はヒーローインタビューを終えると、ゴール裏のサポーターのもとに駆け寄った。スタンドから拡声器を渡されると、笑顔で手に取って語りかけた。その後は、手を出すファン1人1人とハイタッチしながらスタンドに沿って走った。

 終了間際の逆転劇で、今季2度目の3連勝を決め、前節の17位から暫定16位に浮上した。青木は「勝ち続けることは簡単じゃない。90分間、11人がプレーし続けることが結果についてくる。」と自らに言い聞かせるように口にした。