湘南ベルマーレが、DFアンドレ・バイア(33)の、9日の前節レノファ山口戦に続く2戦連続先制弾を守りきり、カマタマーレ讃岐に完封勝ちし、暫定首位をキープした。

 湘南は、6月3日のV・ファーレン長崎戦以来、約3カ月ぶりに出場、それも先発に名を連ねたFW神谷優太(20)が、前半14分に遠目から鋭く左クロスを上げるなど、積極的な攻めの姿勢を見せた。

 前半32分、前線に仕掛けた神谷がDFとぶつかり、こぼれ球をつなぎ、MF奈良輪雄太が放ったシュートをDFがクリアし、得た右CKが先制点を生んだ。MF秋野央樹の右ショートCKを受けたMF奈良輪雄太がファーサイドに上げた浮き球パスを、バイアがDFに体をつかまれながらも頭で押し込んだ。

 一方、讃岐も主導権を握られながら、前半終了間際あたりから押し返し、後半に入ると右サイドを起点に、湘南ゴールに肉薄した。8月5日の水戸ホーリーホック戦(2-0勝利)以降、5連勝2分と7戦無敗。一時は降格圏に沈んでいたが、降格圏21位の山口に勝ち点6差の18位をキープする勢いそのままに、首位湘南に真っ向勝負を挑んだ。終盤もボールを支配し、湘南をゴール前にくぎ付けにするほどの攻撃を見せたが、ゴールを割ることは出来なかった。