川崎フロンターレが10人の劣勢で2点差をひっくり返す「ミラクル逆転劇」でベガルタ仙台を下し、優勝戦線に踏みとどまった。

 前半42分、MF家長昭博(31)が2枚目の警告を受け退場に。仙台は前半ロスタイム、川崎Fから仙台に期限付き移籍をしたMF中野嘉大(24)のクロスをMF野津田岳人(23)が押し込み先制。仙台は後半15分にも、FW石原直樹(33)のヘディング弾で加点し、試合はそのまま終わるかと思われた。

 だが川崎Fは、前線にスピードとドリブルが武器のFW長谷川竜也(23)、FWハイネル(27)、ルヴァン杯準決勝でプロ初ゴールを決めたFW知念慶(22)を配置。勝利への執念を燃やす。前線からのプレスでカウンターを仕掛ける。後半37分にDFエウシーニョ(27)のゴールで追い上げると、同39分、同42分にエースで主将のFW小林悠(30)がミドル弾を決め逆転。「等々力劇場」で貴重な勝ち点3を奪った。