セレッソ大阪の日本代表FW杉本健勇(24)が、欧州市場に猛アピールする。今月に欧州遠征(10日ブラジル戦、14日ベルギー戦)する日本代表が10月31日に発表された。10月10日の国際親善試合ハイチ戦で初先発初ゴールの爪痕を残した杉本にとっては、目標のW杯本大会に生き残る大事な戦いになる。

 さらに将来的に海外挑戦も視野に入れている杉本は「人生変わるかも」と気合十分だ。今夏もスペイン移籍が取りざたされ、最終的にC大阪に残留した経緯があった。

 ブラジルには世界的スターのネイマールがいる。しかし、杉本には「敵」の1人に過ぎない。「相手がどこだろうが、勝つことが大事。(強敵を)肌で感じるとか言ってられない。ネイマールだろうが関係ないし。(欧州の試合で)いろんな人が見てくれる。人生変わるかもしらんし」。

 ネイマールらとは下の世代で対戦経験がある。ただ、当時の記憶としては「(現デュッセルドルフ)宇佐美の方がうまかった。成長のスピードがなんぼほど違うんやろね」。もちろん再会、対戦の楽しみはあるが世界に「杉本健勇」をアピールする舞台と心得る。

 「まず試合に出ないとそんなこと言えないけど、頑張りたい」。4日には初優勝を懸けて川崎Fとのルヴァン杯決勝も控える。C大阪で栄冠をつかみ、さらに欧州にその足跡を刻む覚悟だ。【実藤健一】