今季初の4失点で逆転負けを許した横浜F・マリノスの守備陣は、それぞれ悔しさをにじませた。

 前半13分に先制して折り返しながらも、後半だけで4点をとられた。DF中沢佑二(39)は「今日は久々にへこみました」と肩を落とし「ここ何試合かは失点があまりにも多い。セカンドボールが拾えていないし、いい攻撃もできていない。残り試合では打たれるシュート数を減らして、相手の嫌がるサッカーをしていきたい」と話した。

 この日はDFミロシュ・デゲネク(23)が、ロシアW杯の大陸間プレーオフを戦うオーストラリア代表に選出されていた影響を考慮され、ベンチ入りするも欠場。練習中に左太ももを痛めていたDF山中亮輔(24)はベンチ外となった。今季2度目の先発出場で、中沢とセンターバックでコンビを組んだDF栗原勇蔵(34)は「こういう出場がまわってきて意気込んでいたんですけど、いいプレーは1つもできなかった。悔しいですね」と反省。「相手の圧力もあったけど、その前の自分たちの守備のバランスや連係がうまくいかなかった」と悔やんだ。

 右サイドバックで先発したDF松原健(24)は「自分のところで2発やられたので、申し訳ないなと思います。攻撃でもあまり有効性がなかった」と振り返った。左足首を負傷して途中交代した9月30日のG大阪戦以来の出場だったが「後半は全体的に引きすぎて、そこからリズムをつくられてしまった」と反省しきりだった。

 反対にここ3試合連続で先発フル出場とチャンスをつかんでいたDF下平匠(29)は「相手のプレスをどのポジションでもかわせなかった。自分たちのやりたいことができなかったかなと思います」と話した。