名古屋グランパスFWシモビッチ(26)は、ジェフユナイテッド千葉からPKを含む3発を奪い、チームを逆転でのJ1昇格プレーオフ決勝に導いた。「すばらしいゴールも生まれた。最初に入れたゴールはGKのミスだったが、あれで、ある程度の勢いが付いた」と胸を張った。

 1-1で迎えた後半21分、シモビッチはGK武田洋平(30)のロングキックが相手陣内に向かって飛んでいく中、DFと競り合いながら千葉ペナルティーエリア付近に接近。すると、パンチングではじこうと飛び出してきた千葉GK佐藤優也がボールを後ろにそらし、そこに詰めたシモビッチが右足で無人のゴールに流し込んだ。

 後半41分には、DF青木亮太からのパスを右足で決めて2点目。さらに後半ロスタイムにはPKも決めてハットトリック達成。シモビッチは「私は、しっかりとしたターゲットプレーヤーとして求められることがある。それだけじゃなくて、裏を抜け出してボールをもらうのも私の仕事。しっかり今日は出来た」と言い、胸を張った。