J2ジェフユナイテッド千葉の必勝祈願が7日、千葉市内のユナイテッドパークで行われた。ファン・エスナイデル監督(44)と選手、スタッフがピッチ上に集まり、神主が必勝を祈願した。

 必勝祈願後、同所でエスナイデル監督、前田英之社長、高橋悠太GMが会見を開いた。エスナイデル監督は「補強、環境の整理に関して、真摯(しんし)に要求を聞いてくれてクラブには感謝している。高橋GMが言ったように、必ず選手の競争率は高くなるし、チームは成長できる。J2リーグが難しいのは分かっている。他クラブは強いし、補強もしているが、我々は高い競争率で臨む。やるべきことは、分かっている。選手、スタッフ、監督もそうだが、少しずつ成長していく。いい準備をしたいし、今すぐ、試合を開始したい」と力を込めた。

 高橋GMは、17年に招聘(しょうへい)したエスナイデル監督が練習はもちろん、白米や脂身の多い肉を食べないなどの食事からチームを大改革した上で、フィールドプレーヤー全選手を起用したマネジメントを高く評価。「クラブとしても監督のプロセスは満足していますし継続、進化…17年にやってきたことを、いかに継続、進化し、監督の要求に応えられるか、積極的にやっていきたい。監督とは戦う、よりプロフェッショナルの高い集団にしたい。高い競争レベルを作りたいと補強を継続しています」と全幅の信頼を置いていることを強調した。

 補強については、外国人助っ人を含めて現在も交渉を継続していると明言。「よりプロフェッショナルの高い集団にしたい。高い競争レベルを作りたいと補強を継続しています。補強でもチャレンジしたい。今年も年を越えて、補強に動いている。こちらが取りたい選手、監督と擦り合わせた選手はおおむね獲得している。もう2、3選手、何とか獲得してキャンプに迎えたい。DF、GKは、めどを立てて交渉している。いい選手がいたら(シーズン中も)獲得に動きたいと思っています」と語った。

 17年は、最終節までにクラブ史上初の7連勝を記録し、6位でJ1昇格プレーオフに滑り込んだものの、初戦の準決勝で昇格を決めた名古屋グランパスに2-4で敗れた。エスナイデル監督の改革の浸透に時間を要した部分もあり、夏場までは不安定な戦いが目立ち、勝ち点を落とした。高橋GMは「監督も常々、言っていますが、安定感を持った戦いをするには選手の戦術理解の質が、どれくらいあるかが大事。今年は監督のいないところで、選手の間で疑問を解決できる回数が増えると思う。監督がキャンプから食事を変えたり、いろいろ変えた時間が全く短縮されて、勝ち点をどう稼ぐかに関してスタートできるのは1つ、アドバンテージ」と語った。

 その上で「いかにして失点を減らすかが大事。補強とコーチングスタッフの拡充で、確実に良くしていけるかなと感じている。手は打てたかなと思います」と手応えを口にした。【村上幸将】