ヴィッセル神戸に新加入したタイ代表DFティーラトン・ブンマタン(27)が沖縄合宿最終日の3日、実戦デビューを果たした。主力組は東京と、サブ組は九州リーグ沖縄SVと練習試合を実施。ティーラトンは沖縄SV戦で左サイドバックとして30分間プレーした。

 タイの強豪ムアントンから期限付き移籍で加入した27歳は「初めての試合で納得いっていない。もっと意思疎通を図っていきたい」と反省。それでも左足から好クロスを供給し、正確なキックを操る「魔術師」の横顔をのぞかせた。

 タイ代表として16年のW杯アジア最終予選にも出場し、日本戦では主将マークを巻いた。ACLでは15年にG大阪から直接FKとCKから計2点を奪うなどキッカーとしての能力は世界クラスだ。「攻撃面ではいいところがあった」と吉田監督。同じムアントンから広島に加入した「タイの英雄」ことFWティーラシンとともにJリーグを盛り上げそうだ。【小杉舞】