F組最下位の川崎フロンターレはホームで、メルボルン・ビクトリーに終了間際に追いつかれた。

 川崎Fは2-1の残り30秒から同点に追いつかれ、1次リーグ突破が極めて厳しくなった。DF奈良のファウルによってPKを献上。これを決められ、鬼木監督は「悔しさしかない。隙を見せずに最後まで戦いたかったが残念な結果になった」と声を絞り出した。

 ピッチ内ではロスタイムに「勝てば何でもいい。蹴ってもいい。割り切ってやろう」と声をかけ合っていた。だが、不用意にボールを失いピンチを招き、勝ち点を落とした。FW小林は「ミスが重なれば失点する。もっと意思統一しないといけない」と悔やんだ。

 今季ここまでACLとリーグ戦で挙げたチームの全5得点は「ヘッド弾」だったが、この日は足元のパスで相手陣形を崩して足による2得点。攻撃で光明が差し、小林は「去年みたいな感覚があった」と手応えを口にし「まだ終わったわけではない」と逆襲を誓った。