モンテディオ山形の木山隆之監督(46)は、東京ヴェルディ戦後の会見で、FW阪野豊史(27)のシュートがファウルでノーゴールと判定されたことについて、西山貴生主審がどう説明したかと聞かれ「僕は、どうかと思いますけど」と疑問を呈し、首をかしげた。

 前半36分、阪野が東京VのGK上福元直人(28)と競り合い、ボールがゴールラインを割った。西山主審はホイッスルを吹いた後、線審に確認しに行ったが、そこに東京Vの選手が集まって抗議した。その後、東京Vのゴールキックから再開しようとしたところ、今度は山形の選手とスタッフが抗議し、同主審は説明に追われた。

 木山監督は質疑応答の中で、審判からの説明は? と聞かれると『(主審は)僕はファウルだと思ったと…。だけど線審のジェスチャーを見て、ファウルって上げたんだと思って、聞きに行った』と、西山主審の説明した内容を明かした。その上で「僕には、全くそうは見えなかったですけど…。1番、近いところで見ているのはレフェリーだし、線審はファウルかどうかのジャッジより、ゴールを割ったかどうかのジャッジだと思うので…そんな見解でしたけど」と説明した。

 試合については、開幕から6試合で今季初の無失点で切り抜け「まぁ、我々、失点が多くて、守備を整備しようと臨みました。しっかり守りましたし、初めて0で終わった。選手の頑張りだし、練習のたまもの」と評価した。一方で「取れるチャンス…課題があります。長くボールを持たれたことは想定内ですが、決められるチャンスがあった。それくらいですかね…あとは何もないかな」と、決定力の向上を課題に挙げた。【村上幸将】