清水エスパルスが「急造DF」で浦和のエース封じを狙う。明日15日のアウェー浦和レッズ戦に備え、13日は静岡市内で非公開練習。前節までセンターバックは、DFファン・ソッコ(28)とDFフレイレ(28)だったが、フレイレは、左内転筋痛で浦和戦は欠場が濃厚。代役は、DF二見宏志(26)が最有力候補だ。

 二見がピッチに立てば、今季リーグ戦初出場で、ファンとコンビはルヴァン杯も含めて初になる。それでも、本人に気負いはない。「浦和は(興梠)慎三さんのチーム。1人では厳しい相手なので、協力して守りたい」。

 確かに興梠には、苦しめられてきた。昨年5月20日のアウェー戦ではハットトリックを決められた。チームとしても浦和には7戦勝ちなしで、計6ゴールを興梠に奪われている。

 ファンも興梠に警戒を強めた。「万能型タイプのFW。彼にボールが入る前に止めるコーチングをしたい」。助っ人DFにとっては次戦がJ1通算100試合目となるメモリアルゲーム。チームも現在3試合連続無得点で4試合勝ちなし。「勝つしかない」と口をそろえる二見とファンが、覚悟を持って難敵に臨む。【神谷亮磨】