史上初めて実現した「平和祈念マッチ」は首位サンフレッチェ広島がV・ファーレン長崎に貫禄勝ちした。ともに被爆地に本拠を置くクラブ同士の初対決は、広島が敵地で2-0の完勝。前節に今季初黒星を喫したが再び首位固めに成功し、4連勝でストップした長崎とともに全力プレーで平和のメッセージを世界に発信した。

 長崎が広島に完敗し連勝は4で止まった。現役時代の古巣に敗れた高木監督は「何もできなかった。経験値、クラブの歴史すべてに感じるものがあった」。それでも意義ある一戦に、高田社長は「昨日、世界的に大きなこと(南北首脳会談)があったばかり。これからも日々の中で平和を感じられるチーム作りをしていきたい」と話した。