G大阪が浦和と引き分けた。シュート14本を放つも、相手GKの好セーブに阻まれ無得点。だが、球際の攻防で負けることも少なく、勝ちたい気持ちが強く表れた一戦だった。

 前日18日の宿舎。レビークルピ監督(65)が1人1人の部屋をノックして回った。就任以来初めて。直近のルヴァン杯名古屋戦では相手の控え組に1-4で大敗していた。MF倉田は「守備でもっと前からいってくれ、と言われた」という。何とかチームを浮上させようとする指揮官の気持ちは選手に伝わった。

 レビークルピ監督は「勝ち点1は数字上はいい結果とは言えないが、選手たちのスピリットは示せたと思う。今シーズン一番良かった試合の1つ。今日のような戦いができれば負けることはないと思う。この試合を最低ラインとして意識を変えていけたら」。この日を最後にW杯の中断期間に入る。約2カ月間で修正し、後半戦巻き返しを狙う。