ジェフユナイテッド千葉が、FW指宿洋史(27)の2発でリードを奪ったが、レノファ山口FCが後半ロスタイム4分、DF前貴之(24)のヘッドで土壇場で追いつき、引き分けた。

 先制したのは千葉だった。前半16分、右サイドのMF山本真希から中央のMF矢田旭とつないだボールを、左サイドを駆け上がったDF高木利弥が、左足でダイレクトでクロスボールを上げると、ゴール正面で待ち構えたFW指宿が頭で押し込んだ。

 前半32分、山口が持ち前のパス回しから同点に追いついた。中央のFWオナイウ阿道(22)からMF池上丈二を経由したパスを、右サイドに進入したMF小野瀬康介が中央に折り返すと、走り込んだオナイウが右足押し込み、今季11点目を決めた。

 前半38分、千葉が突き放した。左サイドを抜け出した矢田のクロスを、中央で待ち受けた指宿が頭で合わせた。GK藤嶋栄介に1度は弾かれたが、こぼれ球を指宿が右足で押し込み、勝ち越した。

 後半は互いに攻め合う中、山口が終盤、千葉に連続攻撃を仕掛けた。後半のロスタイム表示は6分…そこでドラマが待っていた。同4分、MF三幸秀稔の右クロスを、前が高い打点のヘッドで押し込み、同点。サポーターが歓喜で湧くスタンドを前に、前は歓喜のダッシュで霜田正浩監督と喜び合った。