電光石火だ! ベガルタに待望のラストピースが加わった。ベガルタ仙台は9日、元日本代表でヴィッセル神戸FWハーフナー・マイク(31)を今季終了までの期限付き移籍で獲得したと発表した。6日に契約がまとまったばかりだが、この日の午前練習からチームに合流し、194センチの長身で駆け回った。ミニゲームでは前線のターゲットとして何度も攻撃の起点となるなど、早くも存在感を発揮した。

 ハーフナーは練習後、背番号41のユニホームを身にまとい、新加入会見に臨んだ。「神戸で試合に出る機会が少ない中、仙台が熱く声を掛けてくれた。試合に出たいという気持ちが強かったので、ピッチでしっかりと結果を残していきたい」とアピールした。

 センターフォワードで期待されていたFW平山相太(33)が電撃引退したため、大型FWは最大の補強ポイントだった。前半戦を7位で折り返し、18日にリーグ戦が再開するチームに待望のターゲットマンが加入。J屈指のクロス供給数を誇るチームにフィットすれば、計り知れない破壊力をもたらす可能性がある。ハーフナーは「点を取るのが僕の仕事。クロスからしっかりと点を決めていきたい。自分のサッカー人生の中で、ほとんどのゴールはクロスから生まれているので」と気持ちを高ぶらせた。

 大勢の報道陣に囲まれた渡辺晋監督(44)は「マイクがいっぱいあるね。マイクがきたから?」と、だじゃれを飛ばしてご満悦。そして「高さのあるストライカーは欲しかったピース。ストロングを生かしていけば、結果はついてくる」と期待を寄せた。【下田雄一】