首位サンフレッチェ広島から、W杯中断明けの18日に2位FC東京に移籍した、元日本代表DF丹羽大輝(32)が、V・ファーレン長崎戦で移籍2試合目でリーグ戦に初出場&フル出場も、東京デビューを勝利で飾ることが出来なかった。

 丹羽は長崎のスペイン人FWファンマ(27)をマークし、前半21分に中央から縦パスが入ると、ファンマに体を寄せてボールをキープさせないなど、いい対応を見せていた。それが後半32分、ゴール前の連続攻撃から最後はファンマに押し込まれた。

 試合後、丹羽は「サイドからのクロスが多かったのでケアをしよう、セカンドボールにしっかり反応しようと(ピッチの)中で話していました。ボールを持ててチャンスも作れていたが、向こうのチャンスを決められた。それで守りきられた。うちが1点取れば、分からない展開だったし、先に点を取られたのが痛かった」と振り返った。そして「後半はボールを持ち、押し込む展開も多かった。あわや1点のシーンもあった。後半に関しては1点入ってもおかしくない。後半のようなサッカーを続けていければ」と前を向いた。

 ホーム・味の素スタジアムでの東京デビューとなった。「元々、アウェーで来た時も、すごい雰囲気が良くて好きなスタジアムでしたので、ホームで出来るのは本当に心強いですし(サポーターは)今日も後半ロスタイムの、最後の最後まで声援を送ってくれていましたし。追いつけなかったのは残念でしたけど、僕らはすごいパワーをいただいていますし」とサポーターに感謝した。

 その上で「中4日で鹿島の試合があるので、そこに向けて、みんなで切り替えて。今日も終わった後、ロッカーでみんなで話していましたしベクトルはそこを向いてやっているので。今日の敗戦を次に生かしたいなと思います」と、8月1日の鹿島アントラーズとのアウェー戦に気持ちを切り替えた。【村上幸将】