サガン鳥栖にアラブ首長国連邦のアルナスルから期限付き移籍で加入したレバノン代表DFジョアン・オマリ(29)が3日、佐賀県鳥栖市内のクラブハウスで入団会見を開いた。
クラブは今、降格危機の17位に沈む。ほおからあごにかけてひげを生やした精悍(せいかん)な表情のオマリは「全力を尽くしJ1に残りたい」と、救世主の活躍を宣言した。
実は、複数クラブから獲得オファーがあったという。だが「ヨーロッパから日本にいい選手が来たり、W杯ロシア大会で日本がいいサッカーをしていると感じたことが決断の理由」と説明。神戸MFアンドレス・イニエスタ(34)や、鳥栖にもFWフェルナンドトーレス(34)が加入するなど、Jリーグに大物が次々に入ったことも後押しになったという。
鹿島に移籍した韓国代表DF鄭昇炫(24)の穴埋めとして、5日のホームC大阪戦へセンターバックで、早くもJ1デビューの予定だ。
「DFなのでまずゴールを守ることに集中したい」と話したが、CKなどセットプレーや30~40メートルのミドルシュートが主な得点パターンという武器もある。
「鳥栖でも同じように得点したい」と、J1ワースト15得点の決定力不足打開にも、光明をもたらすつもりだ。契約期間は今年12月末まで。