ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(34)が来日3試合目で記念すべきJリーグ第1号ゴールを決めた。

 前半15分に元ドイツ代表ポドルスキのスルーパスを右足で受け、右に回転しながらゴール前に進入。DF大井を置き去りにするほど素早い動きで、さらにGKを右にかわしながら右足でゴールを決めた。これが先制点になり、試合は2-1で勝利した。

 「とてもうれしいが、大事なのは勝ち点3を取ったこと。これで上位で戦える。次も最高のプレーを見せたい。(ポドルスキと初めてプレーし)素晴らしい選手。彼と神戸をよりよいクラブにしたい。ファンが楽しめたこと、勝利を贈れたことが良かった」

 得点を演出した2人はともにW杯優勝経験のある世界屈指の名選手で、まさに神戸の本拠地ノエスタが魔法にかけられたような美しいゴールシーンだった。2人の夢の共演が初めて実現した試合で、そろって先発に名前を連ね、大きな仕事をやってのけた。

 後半11分にもイニエスタが起点となり、最後は古橋の移籍後初ゴールで2点目を奪う。後半39分にイニエスタが相手を倒して与えたPKで1点差に迫られたが、押し切った。

 イニエスタは来日デビュー戦を含め2試合に出場した後、家族を迎えるためにスペインへ一時帰国。この試合が、8月5日に来日後の復帰戦だった。ポドルスキと合わせた練習も、この1週間だけだったが、世界の一流はさすがの連係を披露。イニエスタは初のフル出場で、神戸を3戦ぶりの白星に導いた。