FC琉球が、MF中川風希(23)の先制弾を含む2ゴールなどでザスパクサツ群馬に圧勝し、2003年(平15)の創設から15年で、初のJ3優勝と悲願のJ2昇格を決めた。

ジュビロ磐田、コンサドーレ札幌でプレーした元北朝鮮代表の金鍾成監督(54)は、下部組織ジュニアユースの監督から16年にトップの監督に昇格し、J3参入5年目の琉球をJ2に導き「ありがとうございます。皆さん、優勝しました!! 今まで15年間、応援し続けてくれた人がいて、今日1つの形が出来ました。我々は、次に向かっていきます」と言い、万歳した。

金監督は17年に、14年にJ3に参入後最高の6位でシーズンを終えると、今季の優勝を誓い、開幕前に「3対1で勝つサッカー」を掲げた。今季は、その言葉どおりの攻撃サッカーで、この日までの29試合でJ3全17チーム中最多の64得点と抜きんでた得点力で、3試合を残しての優勝を成し遂げた。この日も選手に「最後、今までやってきたとおり、思い切ってプレーするだけ。あとは結果がついていくだけ」と言って、ピッチに送り出したという。「皆さんの応援とすばらしいピッチがあったからこそ、我々のサッカーが具現化できた。んなで勝ち取ったJ2です」と感謝した。

19年は未知のJ2の舞台に踏み出す。金監督は「今まで本当に熱い応援、ありがとうございます。J2に上がって、さらに我々は進化するので、ともにチームを作っていきましょう」とサポーターに呼び掛けた。