サッカー元日本代表のGK川口能活(43)が4日、今季限りでの現役引退を所属のJ3SC相模原を通じて発表した。

96年アトランタ・オリンピックではブラジルを撃破した「マイアミの奇跡」の立役者となり、ワールドカップ(W杯)は98年のフランス大会から4大会連続出場。国際Aマッチ116試合で日本のゴールを守った守護神が、プロ25年の歴史に終止符を打つ。

<川口能活(かわぐち・よしかつ)>

◆生まれ 1975年(昭50)8月15日、静岡県富士市。

◆サッカー歴 富士市立天間小3年の9歳で始める。同4年からGK。東海大一中2年で全日本ジュニアユース大会優勝。清水商(現清水桜が丘)では1年から正GKとなり、主将の3年時に高校選手権優勝。94年に横浜M(現横浜)入り。

◆鮮烈デビュー プロ2年目の95年にJリーグデビュー。19歳だった4月26日の柏戦で初出場初完封。横浜Mの正GKとして年間優勝に貢献した。

◆個人タイトル Jリーグでは95年新人王、06年ベストイレブン、08年フェアプレー賞。国際大会では01年コンフェデ杯と04年アジア杯でベストイレブン。

◆最年長出場 9月2日鳥取戦が直近の出場。43歳18日での出場はJ3最年長記録。J1、J2を含め、43歳以上でリーグ戦に出場した唯一のGK。

◆GK最多 日本代表で国際Aマッチ通算116試合出場は歴代3位タイで、GKでは最多。98年フランス大会からW杯に4大会連続メンバー入り。4度出場はGK楢崎と並び最多。

◆サイズ 180センチ、78キロ。GKでは小柄。