Jリーグは8日、J3昇格を目指している日本フットボールリーグ(JFL)のFC今治に、Jリーグ入会に向けたチェアマンヒアリングを都内で行った。

村井満チェアマン(59)が、愛媛県今治市の菅良二市長(75)とクラブの矢野将文社長(42)らと面会。30分ほどの聞き取りを終え「(オーナーを務める)岡田武史さんの存在が際立ちがちだが、土台がしっかりしていてスタジアムも財務状況も平均入場者数もクリアしている。市長や県サッカー協会も支援していただけるし、今治造船のように全国的にも有力な企業もある。入会へ大きな懸念はありません」と評価した。

FC今治はJFLで2試合を残して年間4位。次節11日のアウェーMIOびわこ滋賀戦(甲賀)に勝ち、同5位ソニー仙台が引き分け以下に終われば、J3昇格条件の年間4位以内かつ百年構想クラブの上位2クラブ以内が確定する。

村井チェアマンが「あとは順位だけ。去年も今回と同じアポを入れていたが、成績が届かずキャンセルされていた。FC今治にとっては念願」と明かせば、矢野社長も「一体となって頑張りたい。着々と準備を進めておりますし、岡田オーナーもマグロのように働いています」と笑顔で話していた。

成績要件を満たせば20日のJリーグ理事会でFC今治のJ参戦が承認される。