元日本代表監督の岡田武史氏(62)がオーナーを務めるFC今治は、自力でのJ3昇格が一転消滅した。

前節までに昇格の成績要件となる年間4位につけており、今節で勝って、5位ソニー仙台が引き分け以下に終われば4位以内が確定する一戦だった。しかし、敵地で痛恨の黒星。0-2の後半39分に1点を返したものの、連勝が6で止まった。

一方、ソニー仙台はアウェーでテゲバジャーロ宮崎に2-0で勝利。今治を勝ち点1差で抜き返して4位に浮上し、今治が昇格圏外の5位に転落した。

現地で視察しなかった岡田氏に朗報を届けられず、工藤直人監督(36)は「勝たなければいけない試合に敗れて残念。あと1試合、自力はなくても勝つしかない」と神妙に話した。主将のMF上村岬(27)も「勝てば昇格が見えてくる試合で、プレッシャーがあったのかもしれない」と悔やんだが、最後まで望みは捨て切れない。「まだ1試合、残っている。ホームでしっかり勝ち、あとは神様が見ていてくれる」と他力ながら昇格に意欲を見せた。

最終節、今治は18日にホームでホンダロックと、ソニー仙台はホームでマルヤス岡崎と対戦する。岡田氏がオーナーとしてJリーグの舞台に舞い戻れるか、運命は1週間後に確定する。