元ヴェルディ川崎(現J2東京V)のGKで、クラブチーム・北海道十勝スカイアース社長の藤川孝幸さんが、15日に死去したことが20日、同クラブから発表された。56歳だった。藤川さんの遺志で、葬儀はすでに近親者で執り行われ、後日「お別れの会」が開かれる予定。

藤川さんは日本リーグの強豪・読売クラブでプレーし、Jリーグ発足後の95年に現役引退。翌年からは指導者としてV川崎や神戸、仙台などでGKコーチを務めた。

今年4月には、昨年の末に末期の胃がんで余命3カ月と診断されたことを告白。5月には、ラモス瑠偉氏、都並敏史氏らが集まって、闘病を支援する「激励マッチ」(味の素スタジアム)が開催され、藤川さんも「何とか奇跡を起こして、みんなに恩返ししたい」と話していた。