今季限りで現役引退を表明した浦和レッズMF平川忠亮(39)の引退セレモニーが1日、リーグ最終戦の後に埼玉スタジアムで行われた。

平川は02年の加入から浦和一筋で17年間プレーし、リーグ336試合に出場9得点。数々のタイトルを経験した。2年目からはMF小野伸二がつけていた背番号14をつけ、プレーを続けてきた。

平川 皆様、今日も熱い声援をありがとうございました。今シーズンを持って、引退することを決断いたしました。まずは、このような場を設けていただき、ありがとうございます。小さな頃からとにかくサッカーが好きで、暇があればボールを蹴っていたのをよく覚えています。そんなサッカー少年が、いつからか、プロサッカー選手になりたいと夢を持ちました。高校、大学と、すばらしい仲間に出会え、より、サッカーに真剣に取り組むようになり、夢に1歩ずつ近づくことができました。そして、大学を卒業して、夢はかないました。夢をかなえてくれたのは、浦和レッズでした。2002年に加入してから、17年。とても長い期間、在籍させていただきました。この17年のキャリアは、自分の想像をはるかにこえるもの。みなさんの支えがあったからこそだと思っています。浦和レッズに関わるずべてのみなさまのおかげだとお思っております。ありがとうございます。ここまで一緒に戦ってきてくれた選手たち、OBの方々、みなさまの助けがあったからこそだと思っています。自分を信じて、パスを出してくれた仲間。自分のクロスを信じてゴール前に走り込んでくれた仲間。自分のミスを、何度も、カバーしてくれた仲間。数多くの仲間に助けられてここまでこられました。スタジアムにはいつも数多くのサポーターが、ホームにもアウェーにも駆けつけ、一緒に戦ってくれました。今まで指導していただいた監督、スタッフ、本当に本当に多くの方に助けられました。このチームは、こに浦和レッズというチームは、関わるすべての人たちの大きな愛で成り立っていると思う。その中で一緒にプレーできたことが誇りです。この目の前にある数々のタイトルも、みなさまの愛があったからこそだと思います。本当にありがとうございました。まだ夢は終わりません。次の夢は指導者になり、このピッチに戻ってくることです。今まで以上につらく苦しい道のりになると思いますが、また1歩ずつ頑張っていきたいと思います。これからみなさんの力がまた必要になると思います。これからも引き続き、浦和レッズ、そして平川忠亮をよろしくおねがいします。17年間、ありがとうございました。

最後はチームメートらとともに集合写真に納まった平川。ゴール裏サポーターからは「すべてのタイトルをつかんだ男に感謝」「浦和の為に走り続けた14の背中を忘れない ありがとう平川忠亮」といった横断幕が掲げられた。