27年目のJリーグが22日に開幕。世界のスーパースター3選手を擁するヴィッセル神戸がセレッソ大阪に敗れる波乱の幕開けとなった。23日はJ1の8試合が行われる。


【注】布陣イラストの人気は昨季ホーム入場者数の順位。人数は入場者数平均。神戸は7位で2・1万人(昨季10位)。C大阪は9位で1・8万人(昨季7位)


浦和-仙台戦予想スタメン
浦和-仙台戦予想スタメン

◆浦和 オリベイラ監督が堂々、予告先発した。練習後の会見で「今週のメンバー(主力組)が開幕スタメン」と明言。16日の富士ゼロックス・スーパー杯(川崎Fに0-1)の先発からDF橋岡と新加入のDF山中を入れ替え、ウイングバックの左に山中、右に宇賀神が回る編成。「秘密はない。仙台も把握しているでしょう」と包み隠さず「(全34節の)リーグ戦は34の決勝と同じ」と強調した。


◆仙台 昨季4ゴール5アシストと爆発したMF蜂須賀が、バースデー弾でチームを5年連続の開幕戦勝利に導く。右ウイングバックでスタメン出場が濃厚。ホーム浦和戦が長男嵩人(しゅうと)君の1歳の誕生日と重なり「シュートを決めて試合を決めます」と意気込んだ。


名古屋-鳥栖戦予想スタメン
名古屋-鳥栖戦予想スタメン

◆鳥栖 “バルサスタイル”で名古屋との開幕戦勝利を目指す。元バルセロナDFのカレーラス新監督は、母国スペインの常勝軍団にならい、ボール支配や攻撃で圧倒するチームづくりを進めてきた。今週すべてを非公開練習で終え「前後半を通して、攻守に(試合を)コントロールする時間を増やしたい。相手の攻撃の良さを消し、守備の弱いところを突いて勝ち切りたい」と闘志を燃やした。


大分-鹿島戦予想スタメン
大分-鹿島戦予想スタメン

札幌-湘南戦予想スタメン
札幌-湘南戦予想スタメン

◆札幌 ペトロビッチ監督が鬼門突破を誓った。クラブのJ1での開幕戦成績は通算1勝1分け5敗。J2を含めて3年連続で0封負けを喫している。01年以来のJ1白星発進へ「もちろん開幕戦は勝ちたい。長いこと開幕戦で勝てていないけど、ジンクスを打ち破りたい」と力を込めた。


◆湘南 2年連続の開幕スタートダッシュを狙う。昨季はホーム開幕戦で長崎に勝利し、開幕から4戦負けなしと勢いに乗った。2日連続の非公開練習で最終調整。新加入で1トップとして期待される身長196㌢のFW指宿は「監督とは、前からの守備などいろいろな話をした。11人で(戦術を)こなしていきたい」と話した。


東京-川崎F戦予想スタメン
東京-川崎F戦予想スタメン

松本-磐田戦予想スタメン
松本-磐田戦予想スタメン

松本 4季ぶり2度目のJ1で初の残留を目指す。北京五輪で指揮した反町監督の8年目。優勝した昨季はJ2最少34失点(42試合)の堅守を誇ったが、J1でどこまで我慢できるか。ゴール前を固めた上で、U-22森保ジャパンFW前田、新加入のブラジル人FWペレイラが速攻を仕掛ける。初のJ1開幕戦白星もかかる。


磐田 J1最年長となる40歳のMF中村が、14年夏の名波監督就任後、J1では初となる開幕白星へと導く。この日は最終調整に参加。約1時間のフルメニューを消化し、居残りでFKの感覚も研ぎ澄ました。先発濃厚の司令塔は「ホームだし、勝ちにこだわる。『気負わずに』じゃなくて、気負っていく」と気合十分。


横浜-G大阪戦予想スタメン
横浜-G大阪戦予想スタメン

横浜 東京五輪世代の新加入MF三好がG大阪との開幕戦でスタメン出場することが濃厚となった。昨季は川崎Fから期限付きで札幌に移籍し主力としてプレー。今季は復帰する選択肢もあったが「自分の実力に納得していない」と再び新天地を選んだ。攻撃の核として、チームの目標である優勝争いに貢献する。


G大阪 宮本監督が思い出の横浜戦で本拠開幕を迎える。昨季途中で就任したため、監督として初めて臨む開幕戦に「サッカーも研ぎ澄まされてきた」。現役時代の96年、初の開幕戦も横浜。「気持ちも入っていたし、アウェーで勝ったのがいい思い出」。当時は2―1で勝利。今回勝てば開幕戦では8年ぶりの勝利となる。


清水-広島戦予想スタメン
清水-広島戦予想スタメン

清水 日本代表FW北川が自身初の開幕ゴールに意欲を見せた。「自分のゴールで試合を決められれば」。アジア杯では5試合に出場も無得点に終わった。6月の南米選手権へ「前半戦で10得点」をノルマとする。広島戦は1トップでの先発が確実。DF佐々木ら日本代表メンバーとの対戦も心待ちで「代表での悔しさをJリーグでぶつけたい」と話した。