ジュビロ磐田はホームで昇格組の大分トリニータに1-2で敗れ、今季初黒星を喫した。開幕3戦勝ちなしと苦しい状況だが、MFアダイウトン(28)に今季1号が生まれたことが、次節以降への光明となった。

0-1の前半41分。ゴール前のこぼれ球に反応し、オーバーヘッドで豪快にネットを揺らした。右膝に全治6カ月の大けがを負った昨年3月のアウェー広島戦から約1年。待ちに待った瞬間が訪れ、喜びを爆発させた。

17日の次節は、アウェーで鳥栖と対戦する。大分戦後、アダイウトンは「勝ち点3だけを考えてやっていきたいと思う。1日1日を大切にして取り組めば、おのずと良い結果が付いてくると思う」と、自らに言い聞かせるように話した。完全復活を期す1年は、まだ始まったばかり。待望の1点は、さらなるコンディション上昇へ大きなプラス材料となるはずだ。【前田和哉】