川崎フロンターレはセレッソ大阪と1-1で引き分けた。

FW知念慶(24)が、得点を決めた前節松本戦に続き1トップで先発し、2戦連続となるゴールを決めた。

0-1で迎えた後半4分。MF家長昭博(32)の右からのクロスをゴール前でMF田中碧(20)が胸トラップしゴール前の知念へ。知念はGKの逆をつく冷静なシュートで同点ゴール。そばにいた田中もシュートを狙い、一瞬、知念のシュートコースに田中が重なる形となったが、知念の「どけ」の声に、田中がジャンプしシュートコースを空けた。知念は、プロ初となる2戦連発弾に「前向いて相手を見てシュートを打てた」と振り返り、ジャンプした田中は「絶対に(シュートを)当てないようにしようと思いました」と苦笑した。

知念は、直後の後半11分、DF奈良竜樹(23)からのスルーパスに抜けだし、GKとの1対1の好機を迎えるも決めきれず、勝ち越し弾はならなかった。知念は「もう1本のチャンスを決めていればチームは勝てた。そういうのを決められる選手にならないといけないと強く思いました。2回目のチャンスでも落ち着いていたけど、狙っていたところに蹴られなかった。もっと突き詰めてやっていかないといけない。自分がもう1本決めていればという悔しい気持ちが大きい」と反省した。

チームには日本代表経験を持つFW小林悠(32)、元ブラジル代表のFWレアンドロ・ダミアン(29)がいる。知念は「FWが点を取らないと勝てないと思いますし、そういう意味では、悠さん(小林)が今まで点を取ってきたからチームが連覇してきた。自分が今、出てる以上、自分が決めて勝たせないと今日みたいな結果になってしまう」とエースの自覚を口にしていた。