J1ジュビロ磐田FWルキアン(27)が、待望のJ初ゴールを仕留める。

24日は、次節アウェー大分トリニータ戦(28日、大分陸)に備えて磐田市内で調整。約1時間半のフルメニューを消化した。21日に行われたJ3沼津との練習試合で負傷交代と状態が心配されたが、「全然、大丈夫」とキッパリ。2トップでの先発が濃厚な一戦へ、軽快にボールを追った。

今夏の加入から5試合で無得点。だが、確実に「その時」は近づいている。前節アウェー川崎F戦で反転から右足。続く清水との天皇杯4回戦でも、同様の形からゴールに迫った。「日本やチームのサッカーに慣れてきて、やっと自分のプレーができるようになってきた」と手応えを示す。

とは言え、現在チームは7戦勝ちなし(1分け6敗)で最下位に低迷。J2とのプレーオフに回る16位鳥栖との勝ち点差も「9」と、J1残留へ崖っぷちの状態だ。ルキアンは「(練習から)やり続けていくしかない」と話し、この日も2対1や3対2の攻撃練習でシュート精度の向上に黙々と励んだ。

残り8試合。ブラジル人助っ人の活躍なくして、奇跡の残留も見えてこない。まずは、ゴール量産の契機となり得る1点を全力で奪いにいく。【前田和哉】