清水エスパルスは1-2で浦和レッズに逆転負けを喫した。

前半19分、FWドウグラス(31)が左足で先制点。エースの2戦連発でリードを奪ったが、前半終了間際に失点し、後半30分に決勝点を許した。ユース所属で2種登録選手のFW川本梨誉(18)が、後半途中から出場。来季トップチームに昇格する18歳のJ1デビュー戦は黒星となった。

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清水は浦和の圧力に耐えきれなかった。前半19分、FWドウグラスがセットプレーの流れから左足で先制。立ち上がりは順調だった。だが、その後は受け身の展開。前半終了間際での失点が響いた。同ロスタイム、敵陣深い位置でボールを失い、カウンターから同点ゴールを献上。

篠田善之監督(48)も「(ボールの)失い方がよくなかった。あの失点が重くのしかかった」と悔しさをにじませた。

後半17分にはドウグラスが途中交代。試合3日前の練習中に体調不良を訴えていたが、この日も本調子ではなかった。相手の脅威となっていたエースを欠くと、同30分に失点。ユース所属のFW川本とFW鄭大世(35)を入れるも、前線での迫力を出せなかった。

川本は「プレッシャーに負けていた。勝って終わりたかった」と悔しさをにじませた。この日がJ1初出場だった18歳は、ほろ苦いデビュー戦を終えた。鬼気迫る相手のプレーにも「自分の気持ちがついていけてなかった」と反省した。

今季初のリーグ3連勝を逃し、3戦ぶりの黒星を喫した。今季は残り6試合。終盤戦を見据え、指揮官は「切り替えが大事」と強調した。【神谷亮磨】