11年ぶり10度目出場の北海は高川学園(山口)に0-1で惜敗。昭和、平成に加え令和での3時代勝利はならなかった。

前半はシュート数5対0と攻め込んだが、後半9分に左CKから先制点を献上。その後、3年生4人を投入も追い付くことはできなかった。島谷制勝監督(50)は「失点から歯車が狂った。ゲームプラン通りにいかなかった」と振り返った。

準備を重ねて臨んだが及ばなかった。選手権は05、08年度と2連敗中。今回の道大会後、島谷監督は「何かを変えなければ」とプランを練った。直前の練習試合を5試合(以前は2戦)に増やし、実戦感覚を養った。黄色をベースにオレンジ色を加えたユニホームは大会に合わせ6年ぶりに新調。さらに願掛けとして、川崎大師で黄色のダルマを購入した。同監督は「左に目を入れて右にも入れたかった。今回は気合入ってました」と後悔が残った。

バトンを託す。全国常連の相手とは経験の差があった。松本広大主将(3年)は「(全国に)出続けることが大事」。今回はスタメン4人が2年生。両チーム最多のシュート2本を放ったFW寒河江健人(2年)は「選手権の悔しさは選手権で晴らすしかない」。来年こそ令和1勝をつかむ。【西塚祐司】

○…バースデー勝利はならなかった。攻撃の核、MF杉山壮太(3年)はこの日が18回目の誕生日だった。前半27分、鋭いドリブルからでピッチ中央を駆け抜けてラストパスを送ったが、ゴールにはつながらなかった。「相手に力があったが自分たちにも手応えがあった。後輩にはこの悔しさを晴らして欲しい」と目を真っ赤にした。