ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズを2-0で破り、悲願のクラブ史上初のタイトルを手に入れた。

新しくなった国立競技場のこけら落としとなる天皇杯決勝。記念すべきファーストゴールは前半18分に生まれた。左サイドからペナルティーエリア内に進入したFWルーカス・ポドルスキが左足で強烈なシュートを放つと、GKクォン・スンテのはじいたボールが相手に当たってゴールへ。神戸が先制に成功した。

中盤を固めるMFイニエスタやMF山口蛍らによる正確なパス供給で神戸が主導権を握る時間が続くと、迎えた同38分。DF西大伍が右サイドからグラウンダーのクロスを送ると、FW藤本憲明が左足を合わせて追加点。藤本は昨夏の神戸移籍前に所属していた大分トリニータ時代を含め、これで今季は対鹿島3戦で4発と大爆発。年を越えても変わらないキラーっぷりを見せつけ、チームに貴重な2点目をもたらした。

後半ロスタイムにはこの試合が引退試合となる神戸FWビジャ(38)がポドルスキと交代でピッチへ。満員に埋まった国立競技場のスタンドからは大きな歓声と拍手が送られた。

試合はこのまま終了し、2-0で神戸が勝利。クラブ史上初のタイトル獲得でビジャの花道も飾り、今季を締めくくった。