途中出場となるFW吉田健太(2年)のヘッド弾で、仙台育英(宮城)が競り勝った。後半開始から吉田が途中出場。

50メートル走で6秒ジャストの俊足を生かし、高川学園(山口)の堅守を脅かすと、同32分にMF豊倉博斗(2年)の左クロスに反応。相手DF2人に囲まれながらもピンポイントの頭で合わせ、決勝ゴールを奪った。

「豊倉がカットインした時に目が合った。あとはうまく流し込めた」と振り返る吉田は、その前の同28分に右足シュートをゴール上に外したことを挙げ「力んでしまった。あれで自分に『落ち着け』と言い聞かせた。自分が決めるしかないと思っていた」と責任感で決めたゴールだった。DF小林虎太郎主将(3年)は「2人に囲まれても(吉田は)ポッと決めてくれた。流れを変えてくれた」と後輩の大仕事に感謝。城福敬監督(62)は「(吉田は)日々経験している。ゲームの中で成長しているように感じました」と評価。3日に控える強豪日大藤沢との3回戦に向け、指揮官は「胸を借りるつもりで挑戦したい」と口にした。