元日本代表FW武田修宏氏(52)が北海道コンサドーレ札幌のコーチに就任した!? 4日、沖縄・金武町で行われている札幌の練習に登場。スタッフ用練習着に身を包み、ピッチに立って、汗を流す選手を真剣なまなざしで見つめた。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)の指導を学ぶため、休日を利用して訪問。「練習のテーマやコンセプトをピッチの外で見るのと中で見るのでは実際違う。監督はどんなことを意識しているのかを勉強できる」と、充実した表情を浮かべた。

クラブの野々村芳和社長(47)は清水東高の後輩でもあり、縁があって実現した。昨年8月にも、札幌の練習場に足を運んだが、その際はピッチ外から見学していた。「クラブのOBでもないのに、なかなかこんな機会をもらうことはない」と感謝していた。

当初、チームが沖縄でのキャンプを打ち上げる10日までの滞在を予定していたが、バラエティー番組の収録のため、5日までの滞在になったという。短期間でも、師事するペトロビッチ監督から多くを吸収しようと、積極的にコミュニケーションを図った。「日本サッカー界の現状や日本代表についてだったり、いろんなディスカッションもできた」と満足そうだった。

不安な気持ちも抱いた。この日の見学者は十数人ほど。「J1のクラブの練習だけど少ない。札幌に限らず、サッカーがもっと人気にならないと。このままではラグビーに負けちゃう」と、危機感を募らせていた。