日本高校サッカー選抜の青森山田GK佐藤史騎(しぶき、3年)が、3失点を猛省した。1月の選手権決勝の3失点逆転負けに続く、埼玉スタジアムでの屈辱に「自分が1本でも止めていれば、同点だったり、勝てたりした試合。特別な場所の埼スタで勝ちたかった」。悔しさを晴らすことは出来なかった。

前半33分、反応の鋭さは示した。至近距離からの相手シュートを1度は左手で好セーブ。だが、こぼれ球を味方守備がクリア出来ず、再びシュートを打たれて先制点を喫した。「4000校以上ある高校の選手が、このチームで戦うことを目指していた。高体連の代表としても勝たなくてはいけなかった試合」。横浜FCジュニアユース出身だけに、横浜は同都市の宿敵だった。「個人的には特別な存在の相手。負けたくなかったが、結果で示せなかった」と悔いた。

今後は来月上旬以降に静岡、佐賀、千葉で合宿を行い、4月のデュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)に挑む。「仲間とも守備を上げるのか下げるのかなど、まだまだつかみきれていないところもある。もっともっと修正していきたい」。東海大進学前に、日の丸守護神として飛躍するつもりだ。【鎌田直秀】