ヴィッセル神戸は11日、12日のACL1次リーグG組初戦のジョホール・ダルル・タクジム(JDT=マレーシア)戦に向けて、試合会場の本拠地ノエスタで前日会見を開いた。

主将のMFアンドレス・イニエスタ(35)の起用法について、トルステン・フィンク監督(52)は「おそらく出るでしょう」と出場を明言した上で、ドイツ人指揮官は「(出場の)時間を区切るかは分からない。本人の状態や試合の流れを見て最後までできるか判断したい。彼は試合を決定付けられる選手で、特別な存在」と、あくまで先発起用にこだわる姿勢を見せた。

昨季天皇杯を制してクラブ初タイトルを獲得した神戸にとって、今季は初出場とはいえACL優勝を最大の目標に掲げている。そのため、優勝した8日の富士ゼロックス・スーパー杯横浜戦でも、フル出場したイニエスタに関しては中3日の試合となるが、先発出場で主導権を握り、白星スタートを切りたい。

会見に出席したDF大崎玲央(28)は「ACLは初参加なので楽しみにしている。目標は優勝なので(初戦から)勝ち点3を取ることが大事」と必勝を誓った。

JDTはマレーシア1部リーグでジョホールバルに本拠地を置く、東南アジア屈指の強豪クラブで現在はリーグ6連覇中だ。今年1月には、神戸を退団した元ドイツ代表FWポドルスキと入団交渉していると言われ、金満クラブとしても有名。