J2アルビレックス新潟は6日、聖籠町のクラブハウスで練習を行った。5日に非公開で行った練習試合の疲労蓄積を考慮し、約2時間室内で、ウエートトレーニング中心のメニューをこなした。

2月19日に19歳の誕生日を迎えたばかりのプロ2年目、GK藤田和輝が公式戦初出場へ向け、闘志を燃やしている。中断期間中に持ち前の俊敏な動き、正確な両足キックをアルベルト監督(51)へ猛アピールし続ける。

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新潟生え抜きの藤田が公式戦初出場へ向け、闘志を燃やす。「高知キャンプからここまでずっと体のキレはいい。毎日の練習で成長できるよう、心をふるい立たせている」と言う。前日5日に行われた非公開での練習試合には、約25分間出場。「悪天候の影響もあり、うまくパスが回らないシーンや簡単なミスでピンチを招くことが多かった」とチームと自身のプレーを反省しつつも、「まだまだ発展途上。中断期間中に試合ができたことが収穫」と前向きにとらえていた。

藤田は俊敏さを生かしたセーブと、左右両足を同じレベルで使いこなすテクニックが持ち味。昨季公式戦出場機会はなかったが、12月末のU-18日本代表合宿に招集された。プレー面だけでなく、メンタル面や食事面でもいい刺激を受けた。新潟のチーム関係者は「サッカーに取り組む姿勢が一番、変わった選手。昨シーズンより表情がいい」と2年目のシーズンに期待を寄せる。

藤田も「勝負の2年目。『まだ2年目』という気持ちはない。同期が次々に公式戦デビューを果たしているので、早く自分も、という気持ちはある」。同期入団のMF本間至恩(19)、MF秋山裕紀(19)、DF岡本将成(19)らとともにピッチに立つことを目標にしている。「この中断期間でしっかりアピールしていく。出番を待つのではなく、つかみにいく」。強いメンタルを持ち続け、今季中の公式戦初出場を自らの手でたぐり寄せる。【小林忠】

◆藤田和輝(ふじた・かずき)2001年(平成13)2月19日生まれ、新潟市出身。新潟のU-12、U-15、U-18を経て、19年にトップチームに昇格。19年2月に早稲田大学人間科学部eスクール(通信教育課程)のスポーツ分野・特別選抜入学試験に合格。新潟でプレーしながら健康福祉科学科の単位取得を目指している。186センチ、82キロ。