女子サッカー・静岡SSUアスレジーナのFW左山桃子(28)が、チームへの恩返しを胸に開幕に備えている。なでしこ1部リーグ(L)新潟を昨季限りで退団。今季、3部にあたるチャレンジLの古巣へ7年ぶりに復帰した。昨季は主力として全18試合に出場。新潟から残留オファーを受けたが、移籍を決めた。

「すごく悩んだけど、引退するなら最後はここでやりたいと決めていた。お世話になった三浦(哲治)さん(代表理事)への恩返し。高校からやってきた(FW)平野麻美や(DF)西山芽衣たちとも一緒にサッカーがしたかった」

アスレジーナでは主戦場のDFではなく、FWに挑戦。本格的なプレーは大学2年以来となるが、昨季も同位置での練習は経験。今季の練習試合でも得点を挙げるなど、感覚を戻しつつある。「周りとコミュニケーションを取りながら、良い準備ができている」。

チームは昨季、わずか1勝でチャレンジL降格。来月開幕のリーグ戦で白星を重ね、1年でのなでしこ2部L復帰を目指す。左山は「FWなので、1試合1点は絶対に取る気持ちでやる。1年間試合に出続けて、チームを2部に上げる」と誓った。【前田和哉】

◆左山桃子(さやま・ももこ)1992年(平4)2月19日、広島県生まれ。藤枝順心高から10年に静岡産大に進学。静岡SSUアスレジーナの前身・静岡産大磐田ボニータに所属。13年までプレーし、14年になでしこリーグ新潟に加入。ユニバーシアード日本代表、U-19、23日本代表。168センチ。血液型A。