J1清水エスパルスは25日、活動休止期間を来月6日まで延長すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が全国へ発令され、依然として収束が見られないために決断。当初は、15~28日までの活動休止を予定していた。

オンライン会議システム「Zoom」を利用して取材に応じたMF金子翔太主将(24)は「想定はしていた。社会情勢を考えたら仕方のないこと」と受け入れた。

現在は自宅で器具を使った筋力トレーニングのほか、人との接触を避けつつ、朝早くにランニングをこなす。他クラブの選手のトレーニング映像を参考にすることもあるという。「初めての経験ばかりだが、工夫していくしかない」と話した。

23日には、今季の天皇杯の大会方式が大幅に変更される方針が固まった。Jリーグ勢は、今季J1の上位2チームのみ、12月27日の準決勝から出場となる見込み。金子は「公式戦が減るのは残念だが、限られた試合の中で結果を残すだけ」と意気込んだ。

いまだ公式戦再開の見通しは立たないが、可能な範囲で準備を進めていく。「サポーターをはじめ、改めて多くの方に支えられていたと実感した。再開に向けてコンディションを整えていく」と力を込めた。【古地真隆】