新型コロナウイルスの感染拡大により2月下旬から中断中のJリーグが、リーグ戦の「10月再開」も想定しはじめたことが28日、分かった。

この日、ウェブ上で各クラブとリーグ再開に向けた会議を実施。日程面についての協議では、新型コロナの収束が不透明な現状から、9月と10月の再開シミュレーションも伝えられた。

あくまでも6月、7月、8月の3パターンを最優先に目指していくことに変更はない。だが、23日にプロ野球と合同で実施した第6回新型コロナウイルス対策連絡会議では、専門家チームから緊急事態宣言下での再開は難しいうえ、再開時には無観客が妥当であると提言された。最短日を6月13日に設定しているが、新型コロナの脅威が収まらない中、再開日の軸足は7月に移ってきている。ルヴァン杯の大会規定変更や国際Aマッチデー期間の開催などの運用面だけでなく、さらに長期化するという最悪の事態をも想定し、年またぎの来年1月終了までも加えた幅広いプランの準備に入った模様だ。

いずれにせよ、再開後は過密日程を強いられる。Jリーグとして選手とクラブを守るべく、今季は1試合の交代枠を従来の3人から5人(交代数3回まで、ハーフタイム除く)に拡大することを本格的に検討していることも判明した。国際サッカー連盟(FIFA)は一時的な措置として「交代3回最大5人」案を提案しているようで、競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)の承認を経て正式決定となり、そのうえで導入に向けて最終決断を下すことになる。Jリーグは富士ゼロックス・スーパー杯で「交代5人制」を導入済みだけに、大きな障害はなさそうだ。