J2リーグが27日に再開する。新型コロナウイルスの影響で開幕の群馬戦(2月23日、3○0)から約4カ月ぶり、無観客でのリスタートとなる。

J1昇格を狙うアルビレックス新潟アルベルト監督(52)はすべての試合を決勝戦として位置づけ、特別なシーズンに臨む。26日の非公開練習後、アルベルト監督、主将のDF堀米悠斗(25)、DF田上大地(27)が前日会見に臨み、今季2連勝を誓った。再開戦はアウェーの中銀スタジアムで甲府(午後6時開始)と対戦する。

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アルベルト監督が甲府戦勝利へ自信をのぞかせた。「甲府の特徴は、スタッフと選手で理解しあえている。難しい試合になることは間違いないが、選手は確実に成長しているし、自信を深めている。試合が待ち遠しい」と話した。スタメン選手を問われると「報道陣の皆さんとケンカをしているわけではないが教えられない。ただ、大半は決めているし、いくつかのアイデアはある。あとは当日の状況を見て決める」と笑顔で切り返した。

甲府との昨季対戦成績は1分け1敗(0●2、1△1)。スピードと決定力がある外国人FW陣には警戒が必要だ。アルベルト監督は「素早いカウンターに注意する必要があるが、サッカーの状況は常に変化する。選手はピッチの中で臨機応変に対応し、相手の短所を突ければ勝利できる」と力を込めた。

主将の堀米もチーム力のアップに手応えを感じている。「ピッチ上で、選手同士が同じ絵を描けるようになってきている。中断期間中にやれることはやった。早く試合がしたい」とうれしさを隠さずに話した。2月23日の群馬との開幕戦以来、約4カ月ぶりの公式戦となるが「ベンチにいい選手がたくさんいる。最初から飛ばしていく」。続けて「今年はいい選手がそろっている。(再開後)3カ月でチームが首位を独走できるよう、まずはしっかり甲府戦勝利を目指す」。

開幕2連勝へ、アルベルト監督は「勝利に一番、重要なことはチームの経験値と成熟度。どの選手が出てもいい戦いができる。全試合決勝戦のつもりで戦う」。選手に信頼を置く監督と選手が強い思いをひとつにし、シーズンをリスタートさせる。【小林忠】