清水エスパルスが、約4カ月ぶりのリーグ再開を白星で飾れなかった。無観客のホーム名古屋グランパス戦で1-2の逆転負け。MF金子翔太(25)が前半に先制点を挙げたが、その後、連続失点。2月23日のホームFC東京戦(1-3)に続く逆転負けで、開幕2連敗を喫した。

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本拠地アイスタに、Jリーグが132日ぶりに戻ってきた。開始直後から優位に立つと、狙い通りの形で得点が生まれた。前半18分、高い位置でボールを奪い、カウンターを発動。FW後藤優介(27)のスルーパスを受けたMF金子が、右足を振り抜いて先制点を挙げた。「2桁得点」を今季の目標に掲げる男が、幸先良く今季初ゴールを決めた。

若手たちもチャンスをつかんだ。千葉・市船橋高から加入したルーキーMF鈴木唯人(18)と、清水ユース出身で2年目のGK梅田透吾(19)が、リーグ戦初先発。落ち着いたプレーを見せた。しかし、前半32、40分にサイドを崩され、連続失点。1-2と逆転され、前半を終えた。

逆転を目指し、後半立ち上がりから攻勢に出た。同12分、DF奥井諒(30)の左クロスから金子がシュートを放つも、GKに防がれた。状況を打開するため、ベンチも積極的に動いた。同16分、FWティーラシン(32)、MF西沢健太(23)、FWドゥトラ(32)の3人を同時投入。攻撃の活性化を図った。その後も猛攻を仕掛けたが、相手守備をこじ開けられず、試合終了の笛が鳴った。

開幕2連敗となったが、約4カ月ぶりの公式戦で光明もあった。若手の台頭に加え、最終ラインからのビルドアップも安定。開幕戦で散見された、即ピンチにつながるミスも減った。次節は8日、アウェーでセレッソ大阪と対する。次こそ待望の勝ち点3をつかみ取る。【古地真隆】